ビルはただ所有しているだけでは、安定収益をえられるものではございません。
建物の設備メンテナンスや入居者の募集、賃料請求など様々な業務がございます。

ビルの維持とメンテナンス

ビルの種類や規模にもよりますが、電力、空調、給排水、ボイラーなどの多くの設備、建物を快適に運用していくにはこれらの設備を維持管理する必要がございます。
ビル管理に環境基準が定められており、その準拠が必要になります。
この基準が守られているかどうか測定・点検し、基準に合うよう、清掃やメンテナンスを行い維持調整対応をおこなっていきます。

また、設備機器の運転・監視、点検、整備、保全および記録などを行います。
建物全体の安全を考慮していく上で電気設備、ボイラー設備などの保守、空気環境測定、飲料水貯水槽の清掃や水質検査などや法廷点検・性能検査を行い全設備に対して保全を行います。

常に定期的な点検や検査、利用者へのヒアリングを行い、経年変化にも応じた設備メンテナンスを実施、法定点検などの点検業務を行いながら、異常や不具合に対応しトラブルを未然に防いだりし快適なビルの維持とメンテナンスを行います。

【参考】https://www.j-bma.or.jp/contents/bmtaikei/

【警備・防災】

ビル管理では、建物を利用されている方たちへの安全の確保が必要となります。ビルの安心・安全を守る施設保安警備・防災業務の中でも、リスクマネジメントは重要な項目であり、普段からの非日常的な事態を想定した対策が必要です。当社では、ITを導入したシステム管理や責任感を重く持った警備員を配置するなどし、全力で施設の安心・安全を守り続けます。

オフィスビル、商業施設、宿泊施設、医療施設、教育施設など、様々なセキュリティ面での課題に対して、お客さまと一緒に警備ニーズを調査、分析し最適な警備プランをご提案いたします。
またお客様の状況やご要望に応じて、各種専門資格(施設警備、雑踏警備、防火管理者、自衛消防業務など)を保持した警備員を選択、配置する場合もございます。

・総合消防設備保守点検(消防法)1回/年
・外機消防設備保守点検(消防法)1回/年
・連結送水管耐圧試験 1回/3年
・スプリンクラー設備保守点検(消防法)1回/年
・排煙設備保守点検(法定)1回/年
・防火対象物定期検査(法定)1回/年
・消防訓練 2回/年

など、様々な法的点検がありますので、対応が必要になります。

また、人的警備としての建物のセキュリティ保持の観点から警備センサーや監視カメラを導入し、建物への侵入や火災などへの対応が必要不可欠になります。
巡回警備の場合は、警備する対象施設や区域内を巡回し、火災・盗難などの事故発生予防のための安全点検や第一発生を検知した際、それを最小限にくい止めるなどの業務を行います。

防犯業務

  • 警報装置・機器の取扱
  • 警察機関への通報・連絡
  • 不審者の現行犯逮捕
  • 鍵・錠の授受・保管管理
  • 監視カメラ等による異常監視
  • 事故発生時の避難・誘導
  • 事故発生時の現場保存
  • 事故発生時の警察への引継ぎ・協力

など

防災業務

  • 火災の発見
  • 操作盤の取扱
  • 消防用設備等各種防災設備の取扱
  • 火災発生時の消防署等に対する通報・連絡
  • 初期消火活動
  • 施設利用者等の避難誘導
  • 火災発生時の消防隊への引継ぎ・協力
  • 事故発生時の警察への引継ぎ・協力

など

巡回業務

  • 扉・窓等の破損・施錠の点検
  • 警備・防災機器の作動点検
  • トイレ等各所の不審者の潜伏の点検
  • 吸殻・灰皿の火気点検
  • 各種配線の過熱・発火の点検
  • 危険物・火気等の取り扱い点検
  • 消火設備・警報設備・防火区画・避難設備等の点検
  • 水道栓の点検

など

【清掃・衛生面の保持】

当社では衛生的で快適な環境の維持を怠りません。

建物には、毎日、様々な利用目的で大勢の人々が出入りしています。
少しの汚れや少量のゴミなどをそのまま放置したままにすると建物内外は、段々ゴミなどが溜まり、生活・利用する上で不適当な状況になります。このような状況にならない為にも、清掃が必要となります。
【清掃】には、建物の
「衛生的な環境を保つ」
「建物の寿命を長くする」
「美観景観の維持」
という3つの目的があります。
その他、建物には小動物(ねずみ等)・害虫駆除、鳥害など様々な対応が必要となり、防止・改善するためには、日常的・定期的なメンテナンス(駆除や清掃など)が重要となります。

快適な建物として提供する必要がありますので、日々の清掃や衛生面は重要な課題と言えます。
清掃業務は床面だけでなく、壁面や扉、設備など、各部屋の特性により美観・衛生を維持する業務です。

最近の清掃管理の方法は、事後清掃から予防清掃に変わってきています。建物内に汚れを持ち込ませない清掃、汚れる前に処置し定常的に美観・衛生を保持する清掃方法です。洗浄作業を排除したドライ方式は、現代のビルにふさわしい清掃方法だと言えます。

このように最近の清掃管理業務は、単純な清掃作業の積み重ねではなく、専門的な知識と管理能力が要求されるようになりました。清掃管理業務の専門家として、60万人のクリーンクルーのなかから「ビルクリーニング技能士」が養成されています。

テナントの入居数やビルの資産へも影響がありますので、常日頃の保持が必要となります。

・日常清掃
・定期清掃(トイレや床、水廻り、排気口などの清掃)
・共用部のメンテナンスや不備の確認
など

「ビル衛生管理法」に基づく衛生管理業務は、建物内の空気環境測定や害虫駆除、飲料水の水質検査、給排水設備の清掃などを行います。

■日常清掃

建物を利用される方が日々使用する箇所の清掃を実施いたします。
トイレ、給湯室、廊下などの共用部や室内などあらゆる箇所を的確に清掃作業いたします。
日常清掃を行うことで、各所の汚れの定着や固着を防ぎ、建物自体のの資産価値の維持に貢献致します。

■定期清掃

床面や窓などを中心に日常清掃では行き届かない場所の清掃を月1回、定期的に実施いたします。
建物の建材に適した洗剤の使用や清掃機器を利用し蓄積した汚れを的確に取り除きます。
日常清掃とあわせて定期的に実施することで、汚れの付着などを防ぎます。

■鳥獣対応

今では社会問題となっている建築物内のネズミの発生や鳥害・害虫の発生などに対応いたします。
また、特定建築物ではネズミ・昆虫等の調査・防除を6ヶ月以内に1回行うことが義務づけられております。
弊社ではプロによる防除作業を行うなどし的確な対応を行います。

【管理・空室対策・誘致】

「プロパティマネジメント」と言われており、オーナーの代わりに、不動産経営や維持管理をし、資産価値を維持または向上するサービスです。
シェアハウスの成功によりオーナー意識が変化し始めます。最近では管理・運営次第で不動産の価値があがることを不動産オーナーも認識しはじめています。
ほか、オフィスをコワーキングスペースに、月極駐車場を時間貸し駐車場にするなどで、不動産価値を上げる。どちらも新しい管理・運営に変更し、不動産の価値が高まります。このように住宅系に限らず、オフィスや商業施設といったあらゆる不動産において、プロパティマネジメントはその価値を高める役割をとなっています。

日本の人口減少は賃貸事業の空室率上昇の要因となり、今までの単なる部屋貸しでは、不動産の価値が下がるようになってしまいました。この価値下落を補うのがプロパティマネジメントの仕事になります。プロパティマネジメントという施設運営力を付加し、住宅やオフィス施設の価値を維持向上できます。

そして、テナントの空室を埋めるために「より早く」「効率よく」そして質の高い客付けを行うことができる「リーシング」も上げられます。賃貸物件の借り手がつくまでサポート業務を行います。

不動産賃貸業において、空室リスクは最大の懸案事項。空室対策の様々な取り組みを行っていますが、簡単には改善されないのが実情です。
空室対策で多いものが、リフォームや広告ですがそれだけでは対策になりません。部屋を借りるオーナーの考えを整理し、要望を明確にとらえることが、空室リスクから逃れることにつながっていきます。

不動産の運営に不可欠なビル管理。
ビルはただ所有しているだけで、安定的な収益が得られるものでは無く設備のメンテナンスやテナントの募集、賃料の請求など様々な業務が発生します。

■仕事内容

  • 賃貸条件の検討と入居者募集
  • 契約書の作成など法的な事務処理
  • 賃料の回収と明細書の発行
  • 滞納者への督促と交渉
  • メンテナンス計画の立案と実施
  • 空室対策や設備投資などの資産価値向上提案
  • 現状回復工事の提案と工事業者の選定

など様々

■資格

  • 宅地建物取引士
    • 不動産取引の法令知識や税務関係、建築基準法など基礎的な内容を網羅するための資格
  • 管理業務主任者
    • 管理委託契約の重要事項説明など専門性の高い国家資格
  • マンション管理士
    • マンション管理に関する専門知識を持ち、トラブル解決や管理組合の運営の代行に必要な国家資格

【退去時の原状回復】

入居者様が退去される際に必要なのが、店舗・事務所などでも借りる際の最初の状態に戻すという業務が必要になります。
現状回復時(内装の解体や全撤去など)には、その資金のトラブルが多いため、契約時の契約内容の確認は、借りる側、貸す側の両方での確認を必ずされた方がよいでしょう。

■貸す側

鍵:次の入居者用に鍵の取替
給湯器:経年劣化や耐用年数を過ぎたものの取替
壁:経年劣化などでの貼り換え
床:家具などの設置による設置跡での貼替
建具:自然災害や経年劣化など
窓:自然災害や経年劣化など

※これらは例としてご確認ください。

■借りる側

鍵:無くしたり破損した場合
給湯器:使い方等を間違え不意に壊してしまった場合
壁:タバコによる汚れなど
床:引っ越しの際や生活時にキズやへこみを作ってしまった
建具:生活時のキズや汚れやニオイの付着
窓:生活時に割ってしまった等

※これらは例としてご確認ください。

【資格】

ビル管理には資格があり、ビルメンテナンスを行う上で基本とされている資格
「第2種電気工事士」「危険物取扱者乙種4類」「ボイラー二級技士」「第3種冷凍機械責任者」があります。

■ビル管理士(建築物環境衛生管理技術者)
「建築物環境衛生管理技術者」通称「ビル管理士」は、特定の建築物の環境衛生を維持管理することを目的とした国家資格。
面積3000㎡(学校の場合は8,000㎡)以上といった特定の建築物(映画館、劇場、図書館等)においては、建築物の維持管理が環境衛生上、適正に行われるように監督させるため、ビル管理士選任義務があります。

ビル管理士は、ビルの最高責任者という位置づけとなる。
・建築物の維持管理計画の立案
・計画に対する実行と指揮監督
・建築物の測定、検査結果の評価と問題点に対する改善案の作成
などが主な業務となり、とりまとめたものを、ビルオーナーやテナント等へ意見を申し出たりもしなければなりません。

株式会社管財サービス

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ビルの管理、補修、メンテナンスほか